【オランダ自転車事情】通勤は自転車 / 人口より多い自転車

オランダ

オランダに来ると老若男女問わず自転車に乗る人で溢れています。
大学で「なぜオランダ人は自転車に乗るのか」「Why Do Dutch People Cycle」についてオランダ人のインタビューを含めた講義があったのでその内容と私の考えを含めてシェアしたいと思います。

 

オランダの自転車事情

まずはどれだけオランダで自転車が愛されているか。Cycling Facts -Netherlands Institute for Transport Policy Analysis の報告書によると、

・人口が1700万人に対して自転車は2300万台あり、人口の約1.4倍の自転車がある
・一年で930,000台の自転車が販売された(2016年)
・アムステルダムでの通勤手段の約50%は自転車(2位のバス、電車、地下鉄は16%)
・7.5~15.0kmの移動のうち、1/4 は自転車が利用されている

 

データを見るとやはり自転車大国ですね。自転車も一人一台以上持っているだけではなく、移動距離も長いです。

ここからは、私が授業で教わった、「なぜオランダ人は自転車に乗るのか」の理由を挙げてみます。

 

健康のため

自転車に乗りペダルを漕ぐことは足を動かすことであり、良い運動になります。また、歩行者や車に注意し動きを予測したり道を横断しなければいけないので頭の体操にもなりそうです。
Cycling Facts -Netherlands Institute for Transport Policy Analysis にも、定期的に自転車に乗ることはがんや糖尿病、肥満予防に効果があると書かれています。ジムに行くとエアロバイクがあるように、自転車は立派なスポーツとして健康維持に大きな役割を果たしているみたいですね。

 

自転車に適した道

オランダの道はとてもフラットで、自転車にやさしい国です。平坦さがどれくらいかというと、キックボードやローラースケートでどこまでもいけるほどです。子供だけでなく、大人がキックボードやローラースケートに乗っているのを街中でもみかけます。私は子供のころこけてけがしてしまい、それ以来滑っていませんが…


道路は車、自転車、歩行者用に分かれていて、さらには信号も3種類あります。歩いていて自転車にひき殺されそうになる恐怖が減る半面(道を横切る時は注意です)、ぼーっとして自転車用の道を歩いたりすると容赦なく怒鳴られてしまうので気をつけましょう。
オランダは自転車大国であるがゆえ、盗難も多いので自転車にかけるチェーンはお金を出して頑丈なものを買ったほうがいいと思います。

 

ストレス発散

自転車に乗り風を切りながら建物や人を観察しつつ移動するのはすごく楽しいです。無心で、あるいは考え事をしながら自分のペースで道を進むのはいい気分転換になりそうですね。特に通学、通勤前に満員電車の中で隣の人とおしくらまんじゅうするのと、優雅に風を感じながらすいすい行くのとでは絶対後者がいいですね。満員電車といっても日本の都会ほどではありませんが、それでもオランダの混んだ電車に乗ると「早く降りたい…」とだんだん自分が疲れていくのを感じます。また、オランダは一人だろうと複数だろうと、かなりスピードを出して自転車を漕ぐので知らない場所でゆっくり漕ぐのは危険かもしれません。止まって道を確認したり、後ろからベルを鳴らされた場合はすぐに道をゆずりましょう。

 

人とのつながりを感じる / コミュニケーション

これは授業で学んでなるほど、と思った点です。自転車に乗っていると窓やドアといった他人との仕切りがない分、話しかけやすくなります。たまたまお店の前で出会った友達がそのまま一緒に帰宅したり、互いに子供連れの父親が自転車漕ぎつつ仲良く話していたり…  人と人の間に壁がないからこそ変に構えずに自然と裸の付き合いができるのかもしれません。

 

平等性

「Equality」

職業、年齢、性別など関係なく誰もが自転車という手ごろな乗り物に乗ることで「私たちは平等だ」と感じ、それが安心感や一体感、信頼感に繋がるのだそうです。見渡してみると、お父さんとペダルなしの自転車を乗っている小さな女の子、学校帰りに友達とスーパーに寄る中学生、スポーツセンターへ行く男の子たち、スーツ姿の帰宅途中の男性など、本当にいろいろな人が自転車に乗っています。オランダのロイヤルファミリーも自転車に乗る様子が写真に残されています。このようにバックグラウンド関係なく、誰もがいつでもどこでも利用できる乗り物、自転車が一つの「Equality」の象徴になっているのだと感じました。

 

 

オランダは自転車がレンタルできるお店がたくさんあるので、観光の際はぜひ利用してみてください。デコレーションしているものや種類の違いを観察するのも楽しいと思います。

 

 

参照:
Harms, Lucas and Maaten Kansen. “Cycling Facts: Netherlands Institute for Transport Policy Analysis.” 2018. Ministry of Infrastructure and Water Management.

https://www.government.nl/binaries/government/documents/reports/2018/04/01/cycling-facts-2018/Cycling+facts+2018.pdf

 

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